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人事に役立つ資格

人事の業務は採用、労務、人材育成、人事制度の企画・運営など多岐にわたります。そしてそれらの業務は人事業務を経験するなかで、実務に役立つキャリアを積んでいくことがほとんどです。
一方、経験だけでなく知識を習得することも人事のキャリアを形成するには重要となります。そして知識の習得の証として資格に着目される方も多いかもしれません。これから人事としてキャリアをスタートしたり、また更に人事としてキャリアアップするにあたりどのような資格を取得し、実務に役立てればよいのでしょうか。
ここでは人事に役立つ資格を4つご紹介します。

社会保険労務士

社会保険労務士は、「労働及び社会保険に関する法令の円滑な実施に寄与するとともに、事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上に資すること」を目的とした国家資格です。
全国社会保険労務士会連合会の社会保険労務士名簿への登録が完了すると、有資格者になります。社会保険労務士は人材に関する業務のスペシャリストとして、書面作成から実務サポートまで幅広く行います。労働社会保険全般の業務代行を行うことが可能です。法定帳簿として管理されている労働者名簿や賃金台帳を調製する権利もあります。

また、ひとり一人が働きやすい環境を作ることも、社会保険労務士の仕事です。人事労務分野のスペシャリストとして、雇用や人材育成のアドバイス、職場環境の改善などを企画・運営します。ときには、企業の労務監査役として適正なチェックを行い、コンプライアンス違反や社内トラブルなどを未然に防ぐ役割も担っています。

この他にも、年金の相談業務や、労働に関する個人的な紛争を解決するための裁判外紛争解決手続きをする権利があります。裁判外紛争解決手続きでは、裁判をすることなく双方の話し合いで解決できるよう図ります。

<参考>全国社会保険労務士会連合会

キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントは、職業の選択や職業能力の向上に際し、アドバイスや指導を行うスペシャリストです。2016年より国家資格となりました。学科試験と論述試験、面接試験に合格し、キャリアコンサルタント名簿に登録することで有資格者となります。人事業務にフィットする資格のため、キャリアパスを考える人にもおすすめです。

キャリア形成や能力開発支援では、セミナーの開催や社内研修制度の企画・運営などを行います。企業の財産である人材をより有効活用できるよう、従業員に必要な知識やスキルをさまざまな角度から検討し、習得に向けて支援します。

また、企業だけではなく、個人のキャリア相談やキャリアアップ支援も行います。将来の目標や目指す姿を聞き出しながら、必要なスキルや資格などをアドバイスし、個々の自己実現をサポートします。

<参考> 厚生労働省「キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント」

衛生管理者

衛生管理者は、労働者の健康を守るための環境管理や予防措置、改善など、職場の衛生全般を管理します。常時50人以上の労働者が勤務している職場では、労働者数に応じて一定数の衛生管理者を選任することが義務付けられています。

衛生管理者の資格は2つに分かれています。第一種衛生管理者資格は、事業内容に左右されることなく、衛生管理者となることができます。第二種衛生管理者資格は、情報通信業や金融、保険業など限られた業種において衛生管理者になることが可能です。

どちらの衛生管理者資格も、公益財団法人安全衛生技術協会が主催する試験に合格することで有資格者となります。

社員の健康管理は衛生管理者の重要な業務です。健康診断や健康チェックの実施はもちろん、近年ではメンタルヘルスチェックも重要な業務となっています。産業医と連携しながら、心身ともに健康な状態を維持できる職場環境へと整えていきます。
また、職場の安全環境を守ることも衛生管理者の役割です。災害が起きたときに備えて避難経路を確保したり、オフィス環境の改善を提案したりします。

<参考>公益財団法人安全衛生技術協会「衛生管理者 受験資格」

メンタルヘルスマネジメント検定

昨今、従業員の精神面における健康維持が重視されています。2015年には50人以上の労働者がいる事業所を対象に、1年に1度のストレスチェックが義務化されました。これにともない注目されるようになったのが、メンタルヘルスマネジメント検定です。

メンタルヘルスに関する知識や対処方法を習得し、活気ある職場づくりに活かすことを目的としています。職位や職種に合わせて選べる3つのコースがあり、Ⅰ種(マスターコース)が人事社員を対象としています。

Ⅰ種(マスターコース)は、企業経営におけるメンタルヘルスの重要性や、人事労務管理スタッフに求められるスキルといった出題内容となっており、他のコースに比べ難易度が高くなっています。人事戦略に即したメンタルヘルスケアの計画立案や、産業医と連携しながら人材育成を進めるための企画立案・実施ができるスキルを身につけられます。

<参考>メンタルヘルス・マネジメントR検定試験

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